私が税務訴訟に特化した理由をぶっちゃける!〜その①〜

みなさま、こんにちは。弁護士の福永智子です。この12月に新規独立して、弁護士事務所を設立いたしました。

ホームページをご覧いただくと分かるように、私は、世の中に星の数ほどある弁護士業務の中から、あえて税務訴訟や税金トラブル関係の業務を前面に押し出しております。

『なんで税務訴訟なん?』『税務訴訟なんて勝率の悪い事件を取り扱ってどうするん?』『マニアックすぎww』…はい、これら全て元同僚や知人から投げかけられた言葉です。

そんな彼らに心の中で往復ビンタをしながら叫びました、「私は税務争訟をやらねばならないのだ!」と!!!!!

そんなわけで今日から毎日、私が税務訴訟に特化する理由を、税務訴訟を取り巻く法曹界の現場を紹介しながら、連載していきます!

税務トラブルで困っている方、納得のいかない課税をされて困っている方、もう心底国税庁に怒っている方、担当弁護士のモヤッとした話に爆発しそうな方、ぜひこの連載をご覧ください。

<理由 その1 : 税務・会計を知らない法律家の素人仕事の横行を見過ごせない!>

私が税務訴訟に特化した理由は、一言で言うと、素人仕事が横行している税務訴訟の惨状を放っておけない!と思ったからです。

インターネットを見れば「税務訴訟に強い弁護士」なるリストを掲載するサイトがあり、法律事務所のホームページの取扱業務を見れば、離婚、交通事故、相続…云々の羅列の中に「税務訴訟」とあります。それを見ると「あぁ世の中には税務訴訟の得意な弁護士がこんなに沢山いるのか~」と思いがちですが、そんなわけはありません!(実は、弁護士の広告は自由化されていて、専門や得意分野は完全に自己申告なのです。)

まず、ほとんどの弁護士は「税務」を知りません。たとえば、「売上と所得の違い」すら分かってません(さらに言えば、裁判官も同様に、売上と所得の違いをわかっていない人がめちゃくちゃ多いです。私は審判所で一緒に仕事をしていたので、知っています。)。事業をされている方からすればビックリでしょうが、現実なんです。

さらにいえば、普通の法律家は、税務どころか簿記も勉強したことがありません。さりとて、税務は付け焼刃で習得できるほど甘くありません(税理士が何年もかけて難関試験を突破し、税務だけで飯を食っていることからも分かるでしょう。)。そんな状態で税務訴訟が務まりますか、という話です。ちなみに弁護士資格を取ると自動的に税理士資格ももらえますが、飾りで税理士登録をしていても、実際に税理士業務ができる弁護士はほぼ皆無です。だって借方、貸方もわからないのに、どうやって帳簿をつけるのですか。ましてや、税理士のメイン業務である決算書や申告書作成なぞ、簿記3級もきっと一瞬で落ちるだろう弁護士にできるわけないじゃないですか!なにが弁護士兼税理士ですか!厚かましい!だから私は、税理士登録はしていないのです!本業の税理士の方に申し訳ないですからね!

話が脱線しそうになったので戻ります。

法人税の事件ともなれば、グループ会社の連結決算やらDCF法やら財産評価やら、会計学の知識もなければ太刀打ちできません。しかし、そこまでカバーできる弁護士が一体どれほどいるでしょう(まして、地方に。)。ええ、いないのです。私は会ったことがありません。どなたか知り合いでいらっしゃったら連れてきていただけますか?

その②につづく…